2013年6月28日金曜日

★レッスン29・・・ヴォカリーズ4(ポジション移動!)

今日は残してあった最後の部分の譜読みを進めました。

最後の部分、なにやら大変なことになりそうな気がしていました。


うすうすとは気づいていましたが・・・


オタマジャクシが五線譜から随分上まで飛び出していて、指番号1が何回も書いてあります。


・・・これってもしやポジション移動・・・。


その「もしや」は「まさに」でありまして、本日のレッスンはポジション移動の練習!となりました。


♪♪♪♪♪♪♪♪♪


まず最初に、2音スラーの2音目に「1」と書いてあります。

(E線)ソーーーラ(←ココ)


1stポジションでは3で押さえるラを1で押さえるので、3rdポジションということになります。


でまたすぐ後に出てくるドに「1」と書いてあります。
5音上なので5thポジション?になるのかな。
(もう途中で何ポジションかとか言ってる状況ではなくなったので曖昧)

で、ドレミを123と押さえた直後に3rdに戻ってドシラを321で押さえ、ソをA線の3rdの4で押さえる!


頭スパーク。


しかもポジションが上がっていくと、指の幅は少しずつ狭くなるとのこと。
今までやっていた1stポジションでの指の開きで全音を取ろうとすると、高くなりすぎるというワケです。


【E線ポジション移動】※ブラウザによってズレるかな?まぁいいや。

      ミファ  ソ  ラ   シ  ド  レ  ミ  ファ
1st----1---2---3---4
2nd--------1---2---3--4
3rd-------------1---2--3--4
4th------------------1--2--3--4
5th----------------------1--2---3---4


それぞれの1の場所を覚えてそこに対して234の指を置けるように、と先生。
親指の位置を目安にするのも良いです、と。

どうやって練習するかというと「指板を良く見て」「ココ!」という位置に指を置くというとても分かりやすいアナログな方法になります。

慣れてくると感覚で置けるようになるそうですが一体何年かかるのだろう。。。

先生はスッ!スッ!と手首をスライドさせピタリと位置を合わせます。
ドアをノックするような仕草にも似ています。

まるで指板にストッパーがついているんじゃないかと思うくらいピタリと止めます。

先生てホントすごい・・・。


というワケで今週からポジション移動との格闘となります。
がんばります。

2013年6月21日金曜日

★レッスン28・・・ヴォカリーズ3

今日は梅雨らしいお天気。シトシト、ジメジメ。、ヽ`、ヽ`个o(・_・。)`ヽ、`ヽ、

バイオリンケース用の雨カバーを買わなきゃなぁと思いつつ、まだ買ってないデス。
だって以前調べた時には変なデザインのしかなかったんだもん。。

また探そうっと。


♪♪♪♪♪♪♪♪♪

ええと、今回のレッスンはひたすら「練習!」でした。

1ページ目&2ページ目前半まで。

自宅では「いい感じ」で身についてきたと思っていたのに、
レッスンではぜ~んぶ飛んじゃって(笑)「あれ?あ、そうだった。ソコを重点的に練習してたのに。。。」と、自分が努力した事も忘れてしまい・・・。


復習のあと、2ページ目後半も少し譜読みを進めました。
譜読みっていうか、「弾き方」を教えてもらいました。

ダブルシャープのとこの指の処理が分からなくって・・・(T T)

エイヤー!と指を置くとこまではいいんですが、次の音を出すために置いた指をずらさなきゃいけないのができない。
左手がガッチガチなんですよね。どうしても。
指を伸ばすために力が入って、そのカタチをキープするのに力が入ったままで、抜くことができない。

力を抜くと、指が伸びないし、押さえる力も足りなくて、スカーって音になっちゃう。。。


同じ事を右手でやってみました。(エアーでw)

やっぱり感覚が違う。
力は、入ってるんです。
考えてみたらそりゃそうですね、同じ力量を加えなきゃ同じ動きはできません。
ただ、「辛くない」んです。
右手の圧倒的な筋力であれば、「指を伸ばす」事は苦ではありません。
なので、それ以外の事、「力を抜くこと」に力を使うことができるようです。

左手でも同じように動かすようにできるには・・・ひたすら練習して「筋力」を上げることなんだな、と思いました。


♪♪♪♪♪♪♪♪♪

最近、薬指にもタコができ始めました(笑)
練習量が多くてできたっていうより、「できやすい人」なんです、私。
元々手指のささくれとかひどくって、皮膚が角質化しやすいんですね。
なので毎日、人差し指と中指の先から丸~るい皮がペリっと剥がれます(笑)

ウロコみたいwww



2013年6月19日水曜日

好きになる

好きになる・・・CHAGE&ASKAの曲ではなくて(笑)


好きになる・・・弾くと、好きになるってハナシです。


今まで「あんまり好きじゃないなぁ」と思っていた楽曲でも、課題曲として練習しているうちに、好きになりました。

「主人は冷い土の中に」とか(笑)


好きじゃなかった、ってことは、少なくとも"知っていた"曲なワケで。

"知っていた"曲が、"自分のものになる"という快感かのかもしれません。


なので、"知らなかった曲"は、ん~、あんまり、、、変化が無いかな?w
(知らなくて好きになった曲もあります)


そして元々好きな曲は、ずっと練習しているうちに飽きたり嫌いになったりしないかな?という不安もありましたが、好きな曲はずっと好きvvv

ず~っと、飽きずに弾けます。



2013年6月18日火曜日

ヴォカリーズの楽譜

こんにちは、ツキコです。
さて、私が発表会向けの選曲に使用した楽譜集がどんなものか気になっている方も多いかと思いますので(←んなワケない)、ご紹介します。


ピアノ伴奏付 演奏会ヴァイオリン名曲選
http://www.chuya-online.com/products/75507/index.html


この本のなかから、ラフマニノフのヴォカリーズをセレクトしました。
この本は、この曲が入っているので買いました。
ピアノ伴奏も付いててバイオリンが別冊のパート譜になってるとこもいいですね。


ちなみに、コレと一緒にこんな本も買いました。↓


独奏と二重奏 [標準]やさしいヴァイオリン曲集(上) 
http://store.shopping.yahoo.co.jp/gakufu-net/107460.html

112曲も入っていておトク!(?)
カンタンな短かい曲から、初上級の曲まで収録の上巻です。下巻もありますがそっちはまだ買ってません。

これには、モルダウとか入ってていつか弾いてみないなと思いました。
あと、千と千尋の神隠しの曲も入ってて、楽譜を見てみるとけっこう興味をそそる曲でした。
これもいつか弾いてみたいな!
まだやってない調だからまだまだだけど。。。



ついでに練習中のヴォカリーズの譜面を載せます。
まだ譜読みも途中で書き込みが少ないですが、きっとこれからどんどん増えそうですw



~楽譜への書き込み~

ちなみに、私が楽譜に書き込みすると汚くなるので、書き込むのは先生だけ。
私はいつも、付箋に書いたものをペタペタ貼っています。
中くらいの付箋と、あとピンポイントで貼れる小さな付箋に「強く」とか「4のじゅんび」とか貼って、結構カラフルな感じになっていきます。

付箋だと、方針変更(?)したり、マスターしたとこは剥がすことができ、「ウデを上げる」「姿勢」とか曲に直接関係なくて汎用性のあるものは次のページに貼り直すこともできます。

特に「ウデを上げる」「手首おろす」と書いたメモは、どんなにページが進んでも、いつまでも付いて来ました(笑)



2013年6月13日木曜日

★レッスン27・・・ヴォカリーズ2

レッスンには、仕事を中抜けしてお昼休みの時間を使って通っています。
今週もギリギリまで仕事して慌てて事務所を出たのですが、


肩当て忘れたーーーーー!!!


気づいた時にはもう電車の時間ギリギリなので取りに戻ってる場合じゃなくて、いや~ん!

♪♪♪♪♪♪♪♪♪

私「先生~、やっちゃいました!肩当て忘れました。。。」
先生「なぁ~にぃ~?!じゃ、貸しますねw」

ゴメンナサイ・・・。(T-T)


先生の肩当てをお借りして、レッスン開始です。

まずは、ト長調音階を弾いて準備運動して、曲に入ります。

先週の復習だけで精いっぱいで、先の譜読みはほとんどできませんでした。
毎日、通勤の電車のなかで、楽譜だけは眺めてイメージトレーニングだけはやったのですが(笑)
ですが、復習してるなかでも「アレっ?これってなんだっけ??」と分からなくなる始末。
困った、困った。

私「先生っ!♮(ナチュラル)の出てくるタイミングが良く分かりません!」

復習していたときに♮(ナチュラル)が時折出てくるのですが、一箇所、なぜあるのかが分からない場所があり、「ん?ここで出てくるってことは、さっきのはどうしたらいいんだ?」となるのがありました。

ここで改めて♮(ナチュラル)の使いドコロを教授いただく。

・#(シャープ)や♭(フラット)の臨時記号は、一小節のなかで有効
・なので、小節が変わったら元に戻る
・不明の箇所についていたのは、本当は要らないものだが"親切"で"あえて"付けてあるもの

な~んだ、そういう事なのね~!
あースッキリした(*´Д`)=3

しかし、親切でルール外の法則で記号をつける事があるんですね(笑)


スッキリしたところで、できたところまで初めてピアノ伴奏つきで弾いてみることに。うぉう。

ピアノ伴奏が入るってことは、先生は一緒にバイオリンを弾いてくれません。
先生のバイオリンなしで、ピアノの正確な音がついて、私ひとりで弾く音はズレまくっているのが顕著に分かって凄まじいww

けど、まあ、先週よりは、曲らしくなってきたかな・・・( ̄ー ̄;)


先にすすみます。


全2ページ中2ページ目、2段目で早速次の難関がwww

シ~~~~#ド#レラってフレーズがあるんですが、どうやって弾いたらいいのか分からない!!!

【正解】
5(4)つスラーで(A線)1→#2→#3→(Eに移弦)3
(そのまんまなんですけどね)

3から隣の3・・・んな無茶な・・・∑(゚д゚lll)ガーン

「A線を3じゃなくて4でとってE線を3でとるっていうやり方もあるけど」と先生。

もっとムリ。
3-3でいきます・・・(TдT)


なんどやっても弓が逆になっちゃうトコもたくさん!
ついつい3つスラーで弓を返してしまうクセがついていて、途中で弓がひっくり返っちゃうんだな。
(お、おにぎりが食べたいんだな・・・←現実逃避)


その先にはダブルシャープ(↓こーいうの)とか出てきて、

存在意義は良く分からないのですが、音楽理論的な都合で付いているものなので、気にしなくていいよとのこと。

曲中に出てくるやつは、にダブルシャープが付いて、よーするにですとのこと。








今日はここで時間切れ。
また出来るところまで譜読みしてきてねとのこと。


♪♪♪♪♪♪♪♪♪

発表会、大人の方は今のところ3名出られるそうで。
ワーイ、増えた~っ^^

せっかくなので、みんな楽しく弾けたらいいね。


聴こえたふうに検索してみよう

ネット検索していた際に「なんだコレ?!」と発見して大ウケしてしまいました。


♪だ~らだ~らで~れだ~らりん チャカチャカチャカチャカチャカ




検索すると・・・


『ハンガリー舞曲第1番』が出てきますwww


Youtubeで聴いてみると、、、


たしかに。(笑)



面白かったので、ご報告までに。



【コンサート情報】庄司紗矢香(大阪)

チケットぴあからメールが来たので、取り急ぎ。

うーん、大阪かぁ!
東京公演は、無いのかな??

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★2013年6月13日(木)情報公開のチケット情報
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ユーリ・テミルカーノフ(指揮)サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団
2014年1月25日(土)
会場:ザ・シンフォニーホール (大阪府)
詳細はこちらからどうぞ
⇒ http://ticket.pia.jp/pia/event.ds?eventCd=1317975&afid=901

2013年6月10日月曜日

★レッスン26・・・ヴォカリーズ

今週のレッスンは発表会の曲の練習でした。
ので、「新しいバイオリン教本」は暫くお休み(なのかな?)です。


週末、前回のレッスンで譜読みしたトコを練習しましたが、

移弦できない。
音合わない。
ボーイングができない。

ん?これって要するに、「なんにも出来てない」んじゃ・・・∑(゚д゚lll)ガーン


できるだけ進めておいて欲しいと言われた譜読みも、途中からどうしたらいいのか分からない。

ナニ?ミ#って・・・。それってファじゃないの?

理屈からすると、開放弦のミの半音上なんだから、はじっこ押さえたらいいのか?

チューナーで見てみても全然E#になってくれない・・・orz


せんせえぇぇ~~~・゚・(つД`)・゚・
独りじゃなんにも出来ないよぉう(T-T)ウゥ…


そんなお悩みを抱えてレッスンに行って来ました。


♪♪♪♪♪♪♪♪♪

まずは、教本2巻を開いて、ト長調音階の練習で準備運動です。

あいも変わらず、下りがスムーズに弾けません。
こんな調子で大丈夫なのか、私。

準備運動が済んだら、発表会用の曲の練習に入ります。


♪曲:ラフマニノフ「ヴォカリーズ」

私「先生っ。先の譜読みが途中からどうしたらいいのか分かりませんでしたっ。
ミ#って、、、ファじゃないんですか」
先生「あ~、ミ#ね~。ん~・・・。ファなんだけどね。ちょっと低いんだよね」

ミより高くて、ファより低いらしいです。

で、押さえるトコは、E線のはじっこ。
私が思ってたはじっこよりもっとはじっこでした。

私「・・・と、なると、指はいっこズレる???」
先生「この場合は、1-1-2で押さえるのが主流だね」

そのフレーズは、「ミ#ファ#ソ#」となっているので、
ミ#(1)ファ#(1)ソ#(2)と押さえるんだそうです。

1-1と押さえるときは、指を完全に離してしまうのではなくて、スライドするように。
ただそのフレーズはスラーになっているので、完全にスライドしてしまうと音が繋がってしまうし、完全に離してしまうと離した瞬間開放弦の音になってしまいます。
ほんのりスライド、にしないといけないです。


ツキコは あたらしいワザを おぼえた!(←でもまだできない)


先に進むと、今度は「ラ#」が出てきた!

ココも、指板のはじっこを押さえるパターンです。


しかし、この曲の一番の特徴というのが、

長~いボーイング。(なんか用語があるんでしょうが分からない)


・5音スラーとか
・7拍伸ばしとか

1弓で弾かなきゃいけないのです。

それで私ごときの技術ではキレーな音なんか出ないよぉ~う(T-T)

でもこの通りやりたい、うぅ。


先生と一緒に、先の譜読みを進めました。
全2ページのうち、1ページまでは進めました。
が、「譜読みした」というだけで、全然弾けない。。。

ところどころ先生が、極力曲のニュアンスを壊さないように、私が弾きやすいように運弓のパターンをアレンジしてくれました。
今のところ私が弾くぶんには曲のニュアンスもへったくれも無い状態ですが・・・
( ̄д ̄)イミナシ…


まだまだフレーズ単位ですら弾けない日々が続きそうです。



2013年6月5日水曜日

【コンサート】アンネ=ゾフィー・ムター ヴァイオリン・リサイタル

たいへん、たいへん、たいへん!!!

すんごかった。


もう、なにがなんだか、骨抜きにされました。


まず、本公演に行くことになったいきさつは割愛するとして、
ムターさんの事は良く知らないまま、「バイオリンの女王と言われちゃう人らしい」くらいの情報しか持たずに行きました。(ホントごめんなさい)
「女王の演奏ってどんな感じなんだろ。どうせ私なんかが聴いたって違いなんか分かんないんだろうけどね~、へっへっへ~」てなくらいでした。
演目はチラシに書いてあったけど、よく見てません。演目知らないまま行きました。


で、

大ファンになって帰って来ました。


いや~、シロウトの私でも分かるくらい、違いました。


♪♪♪♪♪♪♪♪♪

リサイタル開始前のステージ。

壇上にはピアノと、お花だけ。

そこに真っ赤なマーメイドドレスのムター氏が入って来た途端、ステージがパッと華やかに。

「おお!さすが女王、立ち居振る舞いに貫禄ある」(←まだ本当の凄さが分かっていません)

そして演奏が始まった途端に、女王たる所以を思い知らされたワケです。


なんて、素直で、やわらかくて、透明感のある音!
なんというリズム感!
ピアノと息ピッタシすぎる!


ポップスシンガーに例えると、カレン・カーペンターのような透明感のある音と、
セリーヌ・ディオンのような歌唱力を合わせもったような音。

ピアノのオルキス氏の演奏がまたものすごくて、彼の盤石な演奏に支えられて、イヤ支えられてというか本当に「一緒に」弾いている感じです。
よほど一緒に弾き続けてるんだろうな、この2人。

そして、私の経験上ではありますが、一流の演奏家が起こす現象が起きました。
名付けて「演奏者が消える現象」。

初めて実感したのは、フジコ・ヘミングのコンサートに行ったときです。
目の前で確かにフジコ・ヘミングが演奏しているのですが、本人の存在感が消えるのです。
フジコ・ヘミングはご存知の通り、"見た目"の存在感も充分な方です(笑)
ですが、"曲"しか聞こえてこなくなるのです。
聞こえてくる曲は、演奏家の魂が入った演奏なのですが、もうそれも超えて、「そういう曲」としか聞こえなくなってくるのです。

誰かが弾いてる曲、ではなくて、曲自体が聴こえる。
人が鳴らしてる音、ではなくて、楽器が鳴っている。

それがムター氏とオルキス氏の演奏でも起きたワケです。


まだバイオリン歴(聴くのも弾くのも)の浅い私にとっては、プロの演奏というのは一定以上は同じに聴こえてしまいます。CDばっかりでしか聴いていませんので、なおさらです。
バイオリンを弾くようになって初めて、バイオリニスト個人に注目するようになって、まだ少しのバイオリニストしか知りません。

初めてプロのバイオリニストのファンになったのが、庄司紗矢香。
その大好きな紗矢香サマと比べてみても(あまり人の比較はしたくありませんが)
全然違うのです。それは飽くまで"差"ではなく"違い"としましょう。


紗矢香サマに無くムター氏にある圧倒的な違いの、まず最初に(前面に)出るのが、


大人の色香


年齢の差というのは、大きいものです。
こればっかりは、急いで習得できるものではないし、若いからゆえ出せる良さというものもあります。これに関しては、その時その時の本人の色が出せれば良いと思います。

となると、人生経験、人間性、などが演奏に反映されるワケですから、「どんな人間になるか」というのが演奏に大きく影響してくるワケです。

ひいては、演奏を通じてムターさんの人としての完成度が出ていたと思います。
(実際はどんな人か知りませが、少なくとも"バイオリニスト"ムター氏はファンに大してとてもハートフルでした)

敢えて言うなら、紗矢香サマは「演奏家」、ムター氏は「アーチスト」です。

演奏が終わる度、通例どおり拍手のなかステージの登降を繰り返すのですが、その都度、客席の隅々までしっかりと目線を送り、ステージ背面席にもきちんと向き直り、挨拶をしてくれました。

何度もです。

またその笑顔といったら、白い歯を見せ、「楽しい」「嬉しい」「感謝」といった気持ちの伝わる表情です。


も~超~いい人~。(*´∀`)



~演奏中のムターさん観察~

それにしてもムター氏は「ノー肩当て」なんですね。
肩当て無いどころか、タオルもなにもつけてない。
顎当てはついてます。
そして結構、横向きに構えるんですね。
肩当てをつけてないのでかなり自在に角度を変えながら弾くんですが、肩の上と言っていいほどの高さまで上げたり、胸側まで下げたり。

上げ下げと言うより、肩と胸の上を転がしてる感じですかね。

単純に、高い弦を弾く時は楽器を上げ、低い弦を弾く時は楽器を下げる事が多かったようです。
弓との角度もそうだし、音の高低と楽器の高さが合ってるって、合理的ですね!

それからボーイングがものすごくエアリー(笑)
どう言ったらいいのか分かりませんが、普通はもっと、弓が動くというか、揺れるというか、縦横の角度を変えたり、「弓を使って弾いてますよー!」という感じがするとしたら、ムター氏のボーイングはいたって単調。
ちょっとコンタクトレンズの度数が低くて見えづらかったのですが、ただただ、弓をまっすぐ上下にだけ動かしているように見えました。つけるのは強弱だけ、って感じです。


~演奏後~

一曲終えるごとの拍手の量もすごかったですが、もう、アンコールが終わった後の最後の拍手の音の大きさといったら!
立ち上がって拍手する人もいて、まさに拍手喝采。

後から知ったのですが、2階席は結構空席だったらしいですね。(´・ω・`)サミシイ…
にも関わらず、先日のウィーン交響楽団の時より拍手の量はすごかったです。

クラシックコンサートで、客席が一体になった感じって、初めてです。


~ムターさんのサイン貰ってしまった!~

公演終了後、ホールを出ると、なにやら係員の人が大きな声で誘導しています。
「楽屋口でムターさんのサイン会を行います…!」

なにっ?!

もしかしたらそういう権利付きのチケットを持ってる人のみとか、
会場でCDを買った人向けとか、そういうのかな~?と思ったけれど、とりあえず並んでみてダメだったら帰ればいいや、と思って並びましたw

並んだ時にはすでに前にも後ろにも長蛇の列。

一体何人の人にサインする気なんだー?!と心配になりましたが、そのサービス精神がまた、ムターさんの優しさですね~!!

バイオリンを背負って公演を見に来ている人もあり、バイオリンケースにサインして貰ってる人も居たようです。

そしてとうとう私の番がやって来ました。

が、

係員の方がムターさんの左右に取り巻いており、「はい、お預かりします」とサインをするブツを次々に回収して行きます。
あ・・・アナタに渡すのね・・・(汗)
そしてさらにムターさんの隣の係員が、わんこそばのように次々と、ムターさんの手元にサインするブツを差し出します。

ほとんど顔を上げる事もなく、
一心不乱にサインをするムターさん。
なんかカワイソウ・・・


サインされたブツはムターさんの次隣の係員に流され、来場者に返されます。

本当はひと言くらい挨拶と感謝のメッセージを伝えたかったのだけれど、とてもそんな雰囲気ではなく。。。
並ぶ来場者も誰ひとり声を発することもなく、サインを受け取り立ち去るのみ。

なんか・・・異様な雰囲気でした(ーー;)。

それでもせめて、お礼くらいは言ってくれば良かったなぁ・・・orz


【おまけ】
多分なんですけど、途中休憩のトイレから戻る際、通路で秋川雅史さん(千の風になっての人ね)とすれ違いました。
「や~どうも~!」なんて良く通る声がして、「あ、なんか芸能人的雰囲気がする」と思って見上げたら彼だったのですが、すみません、あまりお顔を拝見したことないので多分、です。


2013年6月4日 サントリーホール